下の子と一緒に暮らすようになって困ることの1つが、上の子が力加減出来ないことです。
上の子が良かれと思って下の子にやっていることも、力加減が出来ないだけで命に関わります。
そういったことがないよう近くで警戒しているとパパもママもとても疲れてしまいます。
イライラして上の子に怒る→自己嫌悪、という負の連鎖が続いてツラい…。
そんな時の子どもたちやパパママをとりまく環境や行動の改善方法として、
- 下の子の安全地帯を作る
- 体力や心のゆとりがあるときだけ解放する
- 注意する時の言葉に気をつける
この3つについて紹介します。
いずれも即効性のある方法なので、ぜひ取り入れてみてください!
下の子の成長はもちろん、上の子の成長もおおらかに見守って過ごしていきましょ~
上の子が力加減できないときは、下の子の安全地帯を作る
上の子が下の子に力加減出来ない時にすぐにやってほしい1つ目のことは下の子の安全地帯を作るです。
常に下の子を抱っこやおんぶして過ごすのは不可能です。
だからといって下の子を解き放つと上の子がやってきてしまいます。
そんな時にまず用意したいのが下の子の安全地帯になります!
具体的には、
- ベビーベッド
- ベビーガード
- ベビーゲート
などを使って上の子と下の子が居る場所をはっきり分けられる仕組みを用意します。
そして更に気をつけたいのがそれらの柵の隙間です。
ベビーベッドなどは中に居る赤ちゃんの様子が分かるように赤ちゃんが出れない程度の柵構造になっています。
この柵の隙間から上の子が手を入れてしまうことがあるのです。
これの対策としては、100均でワイヤーネットと結束バンドを買ってきて取り付けるのがオススメです。
実際に我が家の話なんですが、何かばんばんと叩く音がすると思って振り向いたら、上の子がベビーベッドの隙間から手を入れて下の子のお腹を叩いていました!
急いで止めましたが、叩いている間もニコニコしていて、止められた時も理由が分かってない様子…。
本人はおそらくパパやママの真似をして寝かしつけているつもりだったのだと思います。
ワイヤーネットを取り付けて暫くは不満そうでしたが、慣れてからは指だけ差し入れてちょこちょこ触ったりしていました。
- 家事で手が空かない
- 疲れて抱っこできない
そんな時にも下の子の安全地帯があると助かるので、ぜひ用意してみてください。
上の子が力加減できない時は、体力や心のゆとりがあるときだけ一緒にする
2つ目は体力や心のゆとりがあるときだけ一緒に居てもらうという考えにすることです。
上の子と下の子が一緒にいる時、何かあったら止められるよう警戒し続けていると本当に疲れます。
体力や心にゆとりが無くなってくると、
- 警戒度が下がって反応が出来ず止められない
- 落ち着いて対処できず強く注意してしまう
こういったことが起きていきます。
そんな時は思いきって体力や心のゆとりがあるときだけ下の子と触れあってもらうようにしましょう。
下の子の活動は多少制限されますが、結果的に下の子のためにも上の子のためにもなります。
私も張り詰めすぎてちょっとしたことでもピリピリしていた時期がありました。
- 下の子の近くで走らないよ
- 下の子をまたがないの
- 下の子を叩くのはやめて
下の子を守りたいという気持ちから、気づいたらこんな風に上の子をずっと注意する生活に…。
上の子もフラストレーションが溜まっているようで、癇癪が増えていました。
このままではマズいと思い、そこで体力や心のゆとりがある時だけ一緒に居てもらうように割りきることにしたのです。
やはり警戒し続けて疲弊していたのだと思います。
この方法にしてから少しずつゆとりを取り戻し、2人の関わり合いに余裕を持って対応出来るようになりました。
上の子もフラストレーションが解消したようで、増えていた癇癪も落ち着いていきました。
兄弟姉妹に仲良く過ごしてほしい。
そんな気持ちがある中、一緒に過ごさせないことを選択するのは抵抗がありましたが、今は割り切って良かったと感じています。
力加減が出来てないだけの失敗は、言葉に気をつけて注意する
3つ目は、注意する時の言葉に気をつけるです。
上の子がニコニコ笑いながら叩いてしまっている場合、力加減が出来ていないだけで悪気はありません。
そんな時に「何やってるの!?ダメでしょ!!」と注意したり責めてしまうと、上の子は萎縮してしまいます。
それに、突然やってきた下の子に対して、赤ちゃん返りしながらも受け入れてくれ、更には可愛がってくれようとしている上の子の行動を否定することにもなります。
そんな時は、上の子の行動を下の子にやっても大丈夫なマイルドな動きに促していきます。
- 手を掴んで強く振ってしまう→おててぎゅーだけにしようね
- 抱っこしている下の子の足をあらぬ方向に掴んで引っ張ってしまう→おしりなでなでにしてね
- 頭や体を叩いてしまう→いいこいいこにしてね
可愛がってくれようとしてる気持ちを大切にしつつ、下の子にとって安全な動きに出来たら理想ですよね。
また、言葉がけは否定の形じゃない方が子どもに指示が通りやすいです。
上に挙げた例もやってほしい行動を肯定の形で伝えています。
下の子との関わりについてだけでなく、子育てでの言葉かけで大事なことなので、「ダメ!」と普段言いがちなママは気をつけてみてください。
おまけ:力加減を身につけるための活動をする
すぐに効果がある方法ではなく次第に効果が期待できることとして紹介したいのが、
- 油ねんど遊び
- クッキー作り
といった指先に絶妙な加減が必要な活動です。
造形するには力が必要ですが、強すぎると壊れてしまいます。
普段の生活にこの活動に取り入れることで、楽しみながら自然と力加減を身につけていくことが期待できます。
特にクッキー作りはその日のおやつにもなるし一石二鳥!
市販のクッキーを与えるより安上がりなのでお財布にも優しいです笑
まとめ:上の子が力加減できるまでは工夫をしつつ、成長を見守りましょう
上の子が下の子に力加減出来ないときにやりたい3つのこと+αとして、
- 下の子の安全地帯を作る
- 体力や心のゆとりがあるときだけ解放する
- 注意する時の言葉に気をつける
- 力加減が必要な造形遊びをする
といったことを紹介しました。
上の子が下の子を可愛がりたいという気持ちを大切にしつつ、下の子の安全を守れる生活がしたいものですね。
まずは、しっかり下の子が守られる環境を用意して、少しずつ上の子に力加減を学んでもらっていきましょう。
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